夏は涼しく、冬は暖かく。省エネ効果だけでなく、暮らしを快適にしてくれる断熱リフォームの中でも工事が手軽で、断熱効果も高いのが窓のリフォームです。今回は、そのメリットや方法について、世田谷区代沢で3代続く建設会社・小熊建設の代表取締役 小熊大作さんに詳しく教えてもらいました。
また後半では、世田谷区の「エコ住宅補助金」を活用して、実際にリフォームを行った区民の感想もご紹介。お得に暮らしをアップデートした方のリアルな声をお届けします。
※補助事業は、年度途中で内容変更や受付終了となる場合があります。この記事で紹介している情報は取材した2026年3月時点のものです。

小熊 大作さん
小熊建設株式会社 代表取締役
1976年生まれ。世田谷区内の小・中学校を卒業。都内の高校・大学を卒業後、外資系生命保険会社に就職。その後、2005年に小熊建設に入社し、2015年より代表取締役に就任。現在は、世田谷区住宅相談連絡協議会会長や世田谷建設団体防災協議会で副会長を務める。また、各種資格を保有し、顧客からのさまざまなリクエストに応えるべく研鑽を積んでいる。
HP:https://ogumakensetsu.com/
窓断熱のメリットは省エネだけじゃない。結露防止や生活環境の向上も

窓断熱リフォームには、さまざまなメリットがあります。その具体的な効果を小熊さんに教えてもらいました。
小熊さん「住宅において、窓や玄関といった開口部は熱の流入・流出がもっとも大きい場所です。そのため、窓の断熱対策をすることで、効率良く住まい全体の断熱性能を向上させることができます。
窓断熱リフォームを行うと、夏場は屋外からの熱気が室内に入り込むのを防ぎ、冷房の効きが良くなります。反対に冬場は、室内の暖まった空気が外へ逃げるのを防ぐため、暖房を切った後でもしばらく暖かさが持続し、結果的に省エネや光熱費の削減につながります。
特にマンションの場合は、窓断熱の効果を実感しやすいです。なぜなら、上下左右を部屋に囲まれている部屋ならば、外気に接する面が窓のあるバルコニー側に限定されるから。そのため、窓の対策だけで住まい全体の断熱性能を効率的に高めることができるんです。
窓断熱リフォームには他にも、冬場に発生しやすい結露を抑える効果があります。結露は住まいの傷みやカビの原因となり、住人の健康をも脅かすもの。結露の発生を防ぐことができれば、生活環境はより快適になるでしょう。また、窓リフォームによって、防音性の向上も期待できます。
窓リフォームは非常に工期が短く、工法によっては数時間で終了します。長くても1日で終わるので、お住まいの方は普段通りに生活することができますよ」
窓断熱リフォームの代表的な工法や工期は?
窓断熱のリフォームには、3つの代表的な種類があります。それぞれの特徴について解説します。
①内窓の設置

小熊さん「既存の窓の内側(部屋側)に、新しくもう1枚の窓を取り付ける方法です。3つの方法の中でもっとも手軽で、施工は数時間で終わります。マンションの場合、外側のサッシは共用部分になっていて交換できない場合もありますが、内窓は専有部分のため基本的には施工可能です。コストと手軽さを優先するなら、まずは内窓の設置がおすすめです。ただし内窓を設置すると、換気や掃除の際に窓を2回開け閉めする動作が必要になるので、その点はご留意ください」
②サッシの交換(カバー工法)
小熊さん「既存の窓枠の上から新しい枠を被せ、サッシもガラスも丸ごと新しくする方法です。これまで日本の住宅ではアルミサッシが主流でしたが、これを断熱性のあるサッシに交換します。サッシ自体を新しくするため、見た目がきれいになるだけでなく、防水性も向上します。窓1つあたり半日程度、窓2つでも1日あれば完了します。庇(ひさし)などの物理的な障害がない限り、施工可能です」
③ガラスの交換
小熊さん「サッシはそのままで、中のガラスだけを断熱性能の高い真空ガラスやペアガラスなどに交換する方法です。『サッシ自体はまだ新しいけれど、ガラスの結露や冷気を抑えたい』という場合に検討されます。施工は数時間程度で終わりますが、他の2つの工法と比較して費用が掛かります」
夏本番・冬本番前に早めに検討を
いずれの工法も施工自体は、短期間で完了するのが特長です。一方、契約から工事が完了するまでは、どれくらいの期間を見ておけばいいのでしょうか。
小熊さん「お客さまのご自宅に伺って実測・見積作成、工場に部品を発注して工事に取り掛かるまでには、時間が掛かります。年末や年度末などの駆け込み需要が高まるピーク時には、契約から工事完了まで1カ月ほど掛かることも。夏本番、冬本番までにリフォームをしたいと考えている人は、早めに動き出すのがおすすめです」
お得に窓断熱リフォームができる「エコ住宅補助金」とは
世田谷区で窓断熱リフォームをする場合、「エコ住宅補助金」という制度を活用することができます。令和8年度(2026年度)は、対象工事に対して最大20万円の補助が受けられるお得な制度です。
窓断熱リフォームをする際、事業者選びで1つの選択肢となるのが、地元・世田谷区の事業者です。地元の事業者なら、近くにいるので施工後に何かあったときに相談しやすく、安心感があるといったメリットもあります(※)。
※全ての区内の事業者が対象工事を請け負っているわけではないので、詳しくは各事業者にご確認ください

また、小熊建設をはじめとする区内の事業者では、補助金申請にまつわる手続きを丸ごと代行してくれるケースがあります。
小熊さん「弊社で窓断熱リフォームをされるほとんどのお客さまが『エコ住宅補助金』のメリットを理解し、実際に活用されています。面倒な申請手続きは弊社が代行しますので、ワンストップで手間入らずです」
小熊建設で「エコ住宅補助金」を利用する際の令和8年度の流れは以下の通りです。
- お客さまからお問い合わせ
- 現場調査と見積もり
- ご契約
- 補助金の事前登録
- 部品の発注・納品
- 補助金申請書類の準備
- リフォーム工事
- 工事代金のお支払い
- 補助金交付申請
- 区からの補助金入金
小熊さん「注意点としては、補助金は非常に人気が高く、年度末を待たずに予算が上限に達して終了してしまうこともあります。ご検討の際は、やはりなるべく早い時期に申し込むことをおすすめします。
世田谷区は、90万人以上が暮らす住宅都市。『エコ住宅補助金』を活用して断熱改修などに取り組むことが、CO2排出量削減につながるはずです。お客さまにとっても、生活が快適になり良い効果をもたらすので、より多くの方にぜひご検討いただきたいですね」

世田谷区民に聞いた「住み心地」のビフォー・アフター
実際に「エコ住宅補助金」を活用して、窓断熱リフォームを行った世田谷区民は、どのように感じているのでしょうか。改修前後の住まいと暮らしの変化や、補助金申請時の感想を紹介します。
冬でも床暖房とコタツ要らず
「リフォーム前は、結露や冬の冷気、夏の熱気に悩んでいました。家の中で心地よく過ごしたいし、少しでも光熱費を削減したい……と窓リフォームが気になっていたところ、事業者から『エコ住宅補助金』について教えてもらいリフォームを実施しました。申請手続きはほとんど事業者の方が行ってくれたので、とても簡単。工事も数時間で終わりました。リフォーム後は、冬でも部屋が暖かくなり、床暖房とコタツを使わなくなりました。また、当初は『二重窓にしたら窓の開け閉めが面倒になるのでは』と心配していましたが、そうでもありませんでした」(戸建てにお住まいの40代夫婦)
補助金で工事費の約7割をカバー
「バルコニー側の冷気に悩んでいたところ、家のポストに窓のリフォームのチラシが入っていたので、内窓をつけることを検討しました。結局、地元の小熊建設さんに頼み、家の4カ所に内窓を設置することに。工事費は約60万円で、そのうち国の補助金が約21万円、都の補助金が14万円、区の補助金が6万円でした。工事は短時間で終了し、対応も親切で良かったです。冬の朝も部屋が暖かいので、起きるのが楽になりました。結露や騒音もなくなり、エアコンの効きが良くなったと感じます」(マンションにお住まいの70代夫婦)


内窓設置で自然災害も怖くない
「台風や大雨・強風の際、窓ガラスが風圧でガタガタと揺れることが気になっていました。そんなとき、テレビで窓リフォームのコマーシャルを見て、補助金を申請すればそれほど費用がかからないことを知ったんです。窓ガラスが割れるなどの被害が及ぶ前に工事をしておきたいと思い、内窓の設置を依頼。風当たりの強い窓については、物が飛んできて割れる危険性もあったので、自費で雨戸も設置しました。リフォーム後の断熱効果はもちろん、大雨や台風の際も揺れがかなり少なくなり、安眠できるようになりました」(戸建てにお住まいの60代夫婦)
皆さん、窓断熱リフォームの効果や事業者の対応、補助金申請の簡単さに満足しているようです。
国・都・区の支援制度を上手に使って、快適な住まいへ
令和8年度(2026年度)も、世田谷区では「エコ住宅補助金」を申請することが可能です。
前年度からの変更点として、予算が前期・後期の2期制になりました。補助金の受付を前期・後期に分けることで、早期の予算切れリスクを低減するのが狙いです。前期は4月〜8月、後期は10月〜1月です。
また、窓リフォームに使える補助金は区の「エコ住宅補助金」だけではありません。国や都でも補助金がある可能性があるので、最新情報は以下をご確認ください。
窓リフォームは短時間で施工可能で、生活への負荷や支障が少ないのに、断熱効果が高いことが特徴です。実際に窓リフォームを行った区民の方からも「リフォームして良かった」との声が届いています。補助金を活用すれば、自己負担が少なくて済むのも大きなメリットです。冬の冷気や結露、夏の暑さ、エアコンの使用による光熱費にお悩みの方は、この機会にぜひ窓断熱リフォームを検討してみてください。